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コロンビア南部のコーヒー生産地ウイラ、予てからの強い訪問希望を持っていた地に行く機会をいただきました。 首都ボコタから国内線でネイバ空港へ、空港から車で6時間西に向かったところにティマナ町があります。 なんでもこの町は女性が勇敢で、昔侵略者のスペイン人隊長の寝首をとり、一族の無念を晴らした女性がいたことがこの町の誇りです。
案内役を務めていただいたのは、コロンビアでスペシャルティコーヒーの輸出業者で、今コロンビアで最も注目されているBanExportと方々。まずはウイラ最大のコーヒー集積地ピタリートにあるブルセラ村kaney組合を訪問。訪問前にウイラ各生産地のコーヒーをカッピングしたなかの何ヵ所かの組合をまわる。
コーヒー相場が高騰する理由は様々あるが、生産者の立場でどのような意識があるのか興味を持っていたが、実際コロンビア奥地の生産地に赴くと、肌で感じるものが違う。 フェアートレード認証とレインフォレスト認証を取得している組合を事前にピックアップ、なかには女性の独立支援を目的に組織された組合も訪問した。 当店ではコロンビア産コーヒーは、多くのブレンドに使用している北部サンタンデール州のメサデロスサントス農園産と南部のウイラもしくはナニィーニョ産をスポットで購入してきた。 北部のコーヒーは酸が比較的弱く、柔らかいコーヒーであるのと対照的に、南部のコーヒーは強い酸とボディの強さが特徴で、当店でもこの二種類の産地を使い分け使用している。
今回購入したコーヒーは、ティマナ町にある組合アスプロティマナ(レインフォレスト認証とフェアートレード認証取得)の5ロッド、前年世界カッピング大会で優勝したBanExportのオマール氏も参加して おこなったカッピングにおいて、オマール氏も高得点をつけていたロッド。
日本入荷は夏前の予定。 今回訪問でサプライズがあった、コロンビアの農業専門番組、アグロテレビの密着取材である。コーヒー価格が高騰してるなか、日本から買い付けに来ているということで番組が目をつけたらしい。三日間の密着取材であったが、取材スタッフと生産者、組合の方たちとの楽しい時間は、よい思い出になりました。コロンビアの田舎の人たちの人懐っこさやさしさ、なにごとにも前向きなラテンの生き方に、日本でこびりついたアカがとれる思いの旅でした。