ボケテの町に戻り、パナマコーヒー協会(Asociacon National de Beneficiadores y Exportadores de Cafe de Panama)の会長を務めるノルベルト・スアレス氏と面会。
1971年に最大手生産者、輸出業者、ロースターが話し合い設立された同協会はまさにパナマコーヒー業界の中枢を担う機関であり、スアレス会長は協会の顔とも言える。
同氏の経営する14の農園の内のいくつかを案内してもらいつつ、現在のパナマコーヒー産業の現状をリサーチする。
「パナマは島ではないが、海に囲まれた陸地が細く長く延びており、実質島国気候と大差なく一日の気温の変動が大きい。適度なストレスをコーヒーに与えるのは重要。」
「午後は雲に包まれることが多い為、直射日光に弱いコーヒーの日陰栽培に不可欠なシェイドツリーが不要であるらしく、農園経営の考えの中に日陰栽培の概念が占める割合が他国に比べて低い」
「火山性の土壌ではあるが森が豊富な事でよく土地が肥えており、高地である事と重なり高いレベルの栽培条件が揃っている。」>