HOME > コーヒーを楽しむ会、学ぶ会 レポート > 2017年9月28日
株式会社ヒロコーヒー CSR委員会 原田理恵
兵庫県西宮市のプレラホールで日本コーヒー文化学会主催、株式会社lohas beansと株式会社ヒロコーヒーの協力のもと、「コーヒーを楽しむ会」を開催しました。 今回のテーマは「デカフェコーヒーってなに?」 カフェインがあるものからカフェインを抜いたものを「デカフェ(De-caffeine)」 (微量のカフェインは含まれる)といいますが、今回はデカフェコーヒーについてお話しいただきました。 コーヒーの中に含まれているカフェインがあった場合、なかった場合でどのような健康効果があるのか、コーヒーからカフェインを抜く方法は? デカフェコーヒーの今後についてお話しいただきました。 以下、簡単にレポートさせていただきます。
日本コーヒー文化学会会長 東京藝術大学特任教授 井谷善惠様
■第一講座「デカフェコーヒーと健康効果」 日本コーヒー文化学会顧問 東京薬科大学名誉教授 岡希太郎様 まず初めに驚いたのはスペイン人へのアンケート結果でした。カフェイン入りコーヒーを飲む人、デカフェコーヒーを飲む人、コーヒーを飲まない人の割合がほぼ同じで若干カフェイン入りが多いという数値結果でした。デカフェコーヒー認知度が高いことに驚きました。
カフェインを飲めない人の遺伝子構造や、煎り度合いによってデカフェコーヒーの成分に違いが出てくること、デカフェコーヒーとカフェイン入りコーヒーの効果の違いなど盛りだくさんでお話しいただきました。
■第二講座「デカフェコーヒーが出来るまで」 株式会社lohas beans コーヒー1課マネージャー 藤波奈穂子様
コロンビア輸出専門商社のアジア支店で、オーガニックなどの認証豆とスペシャルティコーヒーを取り扱かっています。デカフェコーヒーにするコーヒー豆の品質にこだわっていてスペシャルティコーヒー基準を満たす原料豆を使用していることが大きな特徴です。デカフェ製造工程はマウンテンウォータープロセスについてお話しいただきました。
まず、コーヒー業界のデカフェ市場の動向について株式会社ヒロコーヒー代表取締役社長山本光弘よりお話しいただき、日本でのデカフェ輸入量の増加や、今後のデカフェ市場の展望についてお話しいただきました。トークセッションでは、来場いただいたお客さまのご質問を基に、様々な質問についてお話しいただきました。
今回も多くのお客様にご来場いただきありがとうございました。 デカフェコロンビア、デカフェインドネシア、デカフェモカの試飲を行いましたがどれも美味しいと多くのお声をいただきました。 カフェイン除去技術と焙煎技術の向上により従来とは比較にならない高品質なデカフェコーヒーが増えています。今後のカフェインマネジメントの一助にデカフェコーヒーの選択肢も増えていくのではないでしょうか。 成分で選ぶ、シーンで選ぶ、味で選ぶ、コーヒーが作られる背景で選ぶ、生産者で選ぶなど、コーヒーを選ぶ楽しみはどんどん増えています。 時代と共に進化していくコーヒーにこれからも目が離せません!